農業は人間が生きていくための根幹。
農業をすることで、様々な分野や人との繋がりが生まれます。
その中でも、O2Farmとして取り組んできたいくつかのトピックをご紹介します。
環 境
●農薬や化学肥料(どちらも化石資源が原料)をほとんど使わない
●農薬を使わない田んぼでは、農薬の代わりにアイガモが除草
●化石燃料の使用をできる限りやめる
●冬季湛水(冬水田んぼ)により、地下水涵養や渡り鳥の生息地をつくる
●生き物調査や景観調査を行い、現状把握や改善に努める
エネルギー
地球温暖化防止対策の具体的な取り組みとして、
O2Farmでは再生可能なエネルギーの利活用をすすめています。
太陽光発電の導入
母屋と納屋の屋根には太陽光パネルを設置し、菜園にはミニソーラーシェアリングも。車やバッテリーを充電する他、調理家電や給湯機(ヒートポンプ)に使う。
軽油の使用を減らす
トラクターとコンバイン(収穫する機械)の燃料を、軽油(=化石燃料)からバイオディーゼル(使用済みの天ぷら油からリサイクルした植物由来の燃料)に転換。
ガソリンの使用を減らす
EVを導入し、主に太陽光で充電。農機具の一部も電化。
灯油の使用を減らす
冬の暖房や給湯には山からとってきた木で作った薪を使用(薪をつくるための電動薪割り機は太陽光発電の電気で動かす)。
探 求
「ロストジェネレーション」と呼ばれる世代に当たる私たちにとって、「探求」は宿命。
高度経済成長期の「正解」や「成功術」が通用しなくなったからです。
「持続可能である」ためにはどうすれば良いのか。
答えはないかもしれませんが、様々な形でより良い方法や在り方を探していきます。
また、「持続可能な農業や暮らし」や「生きる力」は子供たちや若者たちにとって「必ず身につけておきたいリベラルアーツ(一般教養)」だという想いで、自ら来たいという意思がある子(大人も)に限って受入れをしています。
誰かから送り込まれる人はお断りしています。また、コロナ禍がおさまるまでは受入れをお休みしています。
●大学や研究機関とのコラボレーション(共同研究、調査協力、研究者受入れ)
●学生さんやインターン生、研修生の受け入れ
●子供たちの学びの場づくり(森のようちえんとのコラボレーション、小中学生の受入れなど)
●産官学連携(農林水産省や農機具メーカー等の実証実験協力)
福 祉
「福祉」という呼び方が正しいのか分かりませんが、農業やランドスケープや農村の暮らしを通じて癒されたり、生きる力が沸いてきたり、障がいがあっても歳をとってもやれることや生き甲斐があったり、災害が起きた時に逃げ込めたり…。
O2Farmはそんな場づくりを心掛けています。
特に災害については、2011年に起きた東日本大震災と福島第一原発事故、そして2016年に起きた熊本地震をきっかけに、「米農家がシェルターになれるのでは?」という想いで、いざという時でも食料(コメ、野菜、乾物、漬物など)や水や電気がある状態を目指しています。